qpsmtpd を Server::Starter 化するなど

Perl 製 SMTP サーバーとして qpsmtpd というものがあり、僕もいろいろなところで利用している。主な用途としてはメール連動の Web アプリケーションのメール機能の部分。実際のメール配送などでは使用してない。

フロントに qpsmtpd を置き、アプリで制御する宛先の場合のみ qpsmtpd からジョブキューに流したりする。 それ以外の通常のメールは queue/postfix プラグインなどを使用して裏側の postfix にまかせちゃう。というような使い方をしている。

qpsmtpd 自体は apache.org や perl.org の SMTP として採用されており、パフォーマンスに関しては問題ないのだが、プラグインを書き換えたり設定を変更したりした場合に再起動が必要になるところが、フロントに立てるサーバーとしては不安な部分であった。

なので前々から Server::Starter 対応はしたいとおもっていたが安定動作している既存のサーバーで作業する機会も特になく放置していた。

そしてこのたびめでたく新しく qpsmtpd を設置することになったためいっちょやったるか、となった次第である。

この辺で作業:

http://github.com/typester/qpsmtpd/commits/topic/server_starter

使い方は:

# start_server --port=25 --port=127.0.0.1:20025 -- ./qpsmtpd-async-server-starter

このような感じで、SMTP用のポートと、qpsmtpd 制御用の contig ポートを同時に渡して起動する。その後 Server::Starter の superdaemon にたいし HUP シグナルを送ると graceful restart できる。

古い worker プロセスでは最大 $TIMEOUT 秒(デフォルト60)だけ既存の接続を終了まで待つ、graceful shutdown 機能も併せて実装したので完全にダウンタイムをなくせているはず。

とりあえずあまりテストしきれてないけどドッグフードを食べてがんばろうと思います。

by typester / at 2010-03-24T22:38:00 / perl · qpsmtpd / Comments(0)