フルスクリーン Cocoa Emacs

emacs23 が正式にリリースされ、ちまたではウィンドウシステムが Cocoa になったぞ、とか 64bit 対応だぞ、とか multitty だぞ、と盛り上がっていますが、 個人的にほとんど興味のないまま今日まできました。というのも CocoaEmacs はフルスクリーンにできないという僕にとっては致命的な問題があったからです。

というのも最近は Emacs をフルスクリーンにし縦二分割で使ういわゆる imakado スタイルを実践しているため、それができない CocoaEmacs は眼中になかったのでした。

そんなわけでずっと CarbonEmacs を使ってきたのですが、 Snow Leopard に移行したのを機に CocoaEmacs に移行し、さらについでにフルスクリーン化できるようにしてみています。 github でやってます。

typester's emacs at master - GitHub

現状でも若干不具合がありますが、使える段階にはなっていると思います。

ビルドは

$ git clone git://github.com/typester/emacs.git
$ cd emacs
$ ./configure --with-ns
$ make bootstrap
$ make install

こんな感じにすると、nextstep ディレクトリ以下に Emacs.app ができます。フルスクリーンにするには

M-x ns-toggle-fullscreen

でいけます。キー割り当てておくと便利です。

対応環境は定かではありませんが、OS X 10.4 と 10.6 で動作確認しております。

また 10.6 の場合のみ、フルスクリーン時に隠れているメニューバーや Dock 領域にマウスカーソルを移動させると自動的に表示されるようになっています。 CarbonEmacs と違い Dock も自動で表示されるので個人的に非常に便利です。10.6 からの新 API のため、10.5 以前ではフルスクリーン時にメニューバー、Dock は強制オフになります。

既知の不具合として外部ウィンドウでフルスクリーン化して戻そうとすると落ちるというのが報告されており調査中です。 それ以外は便利に使用できています。この文章もフルスクリーン CocoaEmacs で書いています ;)

またこのハックをしたことで elisp から C や Objective-C のコードを呼ぶ方法がわかったのでいろいろ夢がひろがりんぐというところです。

by typester / at 2009-12-17T20:27:00 / emacs · osx / Comments(0)