Notionからorg-modeへの出戻りと、WSL上でのorg-protocol
最近(といっても半年くらいたってる気がするが)、Notionからorg-modeへドキュメント管理を戻している。
NotionはUS移住前から使っているので、2年以上使っていたことになる。もともとorg-modeを完全に置き換える形で、
- タスク・習慣管理
- メモ
- ブックマーク
- ゲーム・読書・映画記録
- 家族とのドキュメント共有
などかなりガチで使うようになっていたのだが、根本的な文章の書き味がEmacs上でやるのと比べ致命的に悪いという問題があった。 また、Roam ResearchとかObsidianのようなブレインマップを構築するようなノートアプリがいろいろ出てきているのも気になっていた。Notionでそういうことをするのはなかなか難しそうに思う。
そんな中で、org-modeでRoam Researchみたいなことをするorg-roamというものを知って、しばらく試していたのだが、なかなか良さそうなので本格的にorgに戻ってきている。
いまのところ、
- タスク・習慣管理
- メモ
- ブックマーク
はEmacs上でおこなうように戻した。Notion上にあるものはまだ特にimportしたりはしていない。こういうのは最初から完璧を求めないで、徐々に気がむいたときにアップグレードするくらいじゃないと疲れてしまうし、完璧を目指すと破綻しやすいということが長年の経験で分かっているのである。(大人になったものだ)
ただ、orgの弱点はやはりモバイル環境だ。いまのところ、スマホしかないところでのメモやブックマークは現状いったんスマホ上に貯めておいて、適当なタイミングでorgのほうで手動で移している。これはそのうちもうちょい改善したいが、Notionのようにはなかなかいかないだろう。
そういうこともあって家族との共有は今後もNotionでいいかなと感じている。
ただ、やはり個人用のタスク管理+情報集約ツールとして、orgはやっぱりいいなぁと思う。org-roamはいまのところはまだ情報が少ないのであまりうれしさを感じないが、Zettelkasten Method的な情報管理には興味があるし、ゆっくり学んでいきたい。
それで、ブックマークに関してがこのエントリの本題なのだが、ブラウザとかからダイレクトにorgに記事を差し込めるorg-protocolという仕組みがあるけど、setupがかなり面倒なのでいままではorg-cliplinkを使用して半手動で行なっていた。で、今回その重い腰をあげてorg-protocolをsetupしましたよ、という話。
ただでさえめんどそうなorg-protocolの設定が、WSL上でEmacsを使っているとよりめんどうになる。さらに自分の場合はsubsystemdを使ってsystemdを動かしているので、さらにちょっとした修正が必要になった。
この環境でorg-protocolを使うには以下のようなregistryファイルを作って、取り込んでやればOK。すると、 org://
をWSL上(& subsystemd上)のemacsでリンクを受け取ることができるようになる。
REGEDIT4
[HKEY_CLASSES_ROOT\org-protocol]
@="URL:Org Protocol"
"URL Protocol"=""
[HKEY_CLASSES_ROOT\org-protocol\shell]
[HKEY_CLASSES_ROOT\org-protocol\shell\open]
[HKEY_CLASSES_ROOT\org-protocol\shell\open\command]
@="\"C:\\Windows\\System32\\wsl.exe\" -u typester -d ArchLinux subsystemctl exec emacsclient -- -s /run/user/1000/emacs/server \"%1\""
まぁ全く同じ環境の人はほとんどいないとおもうので、個人的な備忘録として残しておく。
あとは適当にbookmarkletをブラウザにセットすれば完了。ほんとはホットキーでブックマークしたいので、そのうち調べる。